付属校の魅力とその先にあるもの
こんにちは。たかみやです。
中学受験を検討されている保護者の方は、お子さんの将来を思い、日々情報収集に励んでおられることでしょう。なかでも、大学までエスカレーター式で進学できる私立校は、人気の選択肢ですよね。
一度合格してしまえば、その後の受験勉強に追われることなく、のびのびと学生生活が送れる——
そんな魅力に惹かれる方も多いでしょう。でも、その選択、本当にお子さんにとってベストなのでしょうか?

知人の経験から見えた現実
子どもの進路変更
最近、知人からこんな話を聞きました。
知人の家庭では、中学受験でエスカレーター式の大学付属校に合格し、親御さんは「これで大学受験の心配はない」と安心されていたそうです。ところが、高校生になったお子さんが、「この学校にはない分野を大学で学びたい」と突然言い出したのです。
進学先の大学には希望の学部がなく、親子で意見が対立。最終的には外部大学への進学を視野に入れることになりました。
受験勉強はゼロからのスタート
その学校では、外部大学を目指す受験対策は行われておらず、受験勉強はまさにゼロからのスタート。本人も保護者も、相当な努力とストレスを抱えることになりました。
資金計画が崩れるリスク
さらに、大きな問題は資金でした。大学のために貯めていた費用を、受験費用や塾代に充てなければならず、当初の家計計画が大きく狂ってしまったようです。

エスカレーター式の落とし穴とは?
このようなケースは稀かもしれませんが、中学受験やエスカレーター式進学の選択には、以下のようなデメリットも潜んでいます。
- 子どもの将来の夢や興味は成長とともに変化する
- 一貫校は特定の大学進学を前提としており、学部の選択肢が限られる場合もある
- 外部受験を視野に入れていないため、受験対策が不十分
- 進路変更が金銭的・精神的な負担になることがある
高校受験というもう一つの選択肢
だからこそ、高校受験を選ぶという道もあります。
高校受験を経験することで、自分の興味や適性を見極めた上で進路を選ぶことができます。高校3年間を使って、「本当に学びたいこと」を見つけたうえで大学を選べるのは、非常に大きなメリットです。
さらに、高校受験に向けて努力する過程は、自己管理力や目標達成力を養う貴重な機会にもなります。

自宅学習で、高校受験を見据えた学力を身につけよう!
高校受験を視野に入れたとき、自宅学習教材の活用は非常に有効です。
塾に通わなくても、家庭でしっかりと学力を積み上げることができれば、経済的負担を抑えつつ、子どものペースで着実に力を伸ばしていけます。
✔ おすすめ教材1:ポピー
ポピーは、教科書に準拠したシンプルな教材で、基礎の定着に最適です。分かりやすい構成で取り組みやすく、学習習慣がまだ定着していないお子さんにもぴったり。我が家では小学生時代に使っていました。
✔ おすすめ教材2:進研ゼミ(紙教材)
中学生になってからは進研ゼミを利用。予習・復習はもちろん、応用力も身につけられる教材で、質問制度や赤ペン先生の添削、定期テスト対策も充実しています。紙教材で自学自習の力が育ちました。
まとめ|子どもの未来を見据えた進路選びを
中学受験も素晴らしい選択肢の一つですが、それがゴールではありません。大切なのは、お子さんの将来の可能性を最大限に広げることです。
家庭の教育方針や経済的事情、お子さんの性格や学習スタイルに合わせて、最適な方法を見つけてください。
「高校受験という選択肢」も、十分に価値ある道です。そして、そのためには日々の自宅学習の積み重ねがとても大切ですね。